コビハの現在時間

ボリビアの時間に関する文化

ボリビアでは約束の時間に遅れることが珍しくなく、多少の遅刻は社会的に寛容に受け入れられる傾向があります。ビジネスや私生活の場面でも時間よりも人間関係を重視する文化が根付いています。

都市部でも12時から14時までの2時間程度を昼休みにあてる企業が多く、家に帰って食事をとる文化が残っています。午後の仕事は14時以降に再開するのが一般的です。

結婚式や誕生日パーティーなどのイベントでは、招待状に記された時間よりも1〜2時間遅れて始まることが当たり前とされており、来賓側もそのつもりで行動します。

ボリビアでは「正確な時間」よりも「良好な関係」や「場の空気」を重視する価値観が強く、時間をきっちり守ることが絶対ではありません。会話ややり取りの流れでスケジュールが変わることもよくあります。

仕事や日常生活においても「急ぐことより、確実に行うこと」が重視される傾向があり、余裕を持ったスケジュールや行動が好まれます。

先住民文化や都市部のラテン系文化が混ざるボリビアでは、地域や民族によっても時間への考え方が異なり、多様性が許容されています。

会議や集合などが予定時刻に始まらないことも多く、日本や欧米の感覚で「遅れている」と感じてしまうかもしれませんが、文化の違いとして理解しておくとスムーズです。

バスや長距離移動手段の発着時間は予定よりも前後することがあり、スケジュールには余裕を持つことが重要です。特に地方では時間どおりに運行されることは少ないです。

公的機関や商店は昼に長めの休憩をとることが多く、午後は遅めに再開するため、訪問の際は営業時間を事前に確認することが大切です。

ボリビアでは「時間ぴったりに到着する＝せっかち」という印象を持たれることもあり、少し遅れていくほうが「空気を読んでいる」とされる場面もあります。

アイマラ族などの先住民族は独自の時間観や暦（例えばアンディーナ暦）を大切にしており、収穫祭などの季節行事はこの暦に基づいて行われることがあります。

首都ラパスなど標高が高い地域では、空気が薄く活動的な時間が短くなる傾向があるため、朝の始動が早く、夜は早めに休む人も多いです。これは気候や体調管理にも起因します。