ポドゴリツァの現在時間

モンテネグロの時間に関する文化

モンテネグロでは、特にプライベートな場面において時間に対する厳密さはあまり重視されておらず、待ち合わせに数分〜十数分遅れることはよくあることです。「のんびりとした地中海的リズム」が根付いています。

一方で、ビジネスや公的機関では時間厳守の意識が高まりつつあります。国際的な商習慣との調和も進んでおり、会議や役所での予約は時間通りに行われるのが一般的です。

都市部ではより西欧的な時間感覚が浸透している一方で、地方では柔軟な対応が普通とされる場面も多く、年齢層や背景によって価値観に差があります。

時間よりも「人とのつながり」が重視される文化であり、食事や会話の時間が予定より延びることも歓迎される風土があります。

多少の遅れや予定変更が生じても、臨機応変に対応することができる人が「気配りができる」として評価される場面もあります。

私的な時間はリラックスを重視し、ビジネスや公的な場ではきちんと対応するという二面性がモンテネグロの時間感覚の特徴です。

ビザ申請や役所の手続き、医療機関の予約などは厳格に時間が設定されており、遅れるとキャンセル扱いとなることがあります。5〜10分前の到着が安心です。

多くのスーパーやショップは19時頃には閉店し、日曜や祝日は営業しないことも多いです。外出や買い物は日中に済ませておくのが基本です。

特に地方ではバスなどの交通機関の遅れや運休が発生することがあり、余裕をもったスケジュール調整が必要です。

現地では「焦らず、のんびりと」という意味で「ポラコ、ポラコ」という言葉がよく使われ、時間に追われない生活を象徴しています。

モンテネグロはEUの慣習に従い、サマータイムを導入しており、毎年3月と10月に時計の切り替えが行われます。

食事の場では会話が中心で、何時間もかけてゆっくり過ごすことも一般的です。食事の開始時間も「何時から」というより「日が暮れた頃」といった柔軟さがあります。