タンザニアでは、雨季と乾季が明確に分かれており、それぞれの季節に応じた伝統行事や祭りが発展してきました。以下に日本の四季名称をあてはめ、主なイベントと気候の特徴をまとめます。
春(3月〜5月)
気候の特徴
- 長雨期(「マングー期間」)で降水量が増加
- 日中の最高気温は25〜28℃程度
- 湿度が高く、午後に激しいスコールが発生しやすい
主なイベント・文化
月 |
イベント |
内容・気候との関係 |
3月 |
イースター(移動祝日) |
雨季の始まりと重なるため、屋内での礼拝や集会が中心となる |
4月 |
連合記念日(4/26) |
長雨期の中で国家統一を祝う。屋内外で式典が行われる |
5月 |
メーデー(5/1) |
雨量がさらに増す時期。労働者の祭典は屋内集会やパレードが多い |
夏(6月〜8月)
気候の特徴
- 乾期で降水量がほぼゼロ
- 日中の最高気温は28〜30℃、夜間は15〜18℃と涼しく過ごしやすい
- 空気が乾燥し、野外活動に適する
主なイベント・文化
月 |
イベント |
内容・気候との関係 |
6月 |
マニャラ湖マラソン |
乾季の安定した天候のもと、野外スポーツイベントが開催される |
7月 |
Saba Saba Day(7/7)/Mwaka Kogwa(7月中旬) |
涼しい乾期に屋外でダンスや儀式が行われるザンジバルの伝統行事 |
8月 |
Nane Nane(8/8、農民の日) |
農業の収穫前準備期に、農業技術展示会やフェアが乾燥した気候下で開かれる |
秋(9月〜11月)
気候の特徴
- 9月は引き続き乾期、10月〜11月にかけて短雨期(「キジュンガ期間」)が始まる
- 日中の最高気温は28〜32℃と再び暑くなる
- 短雨期の雨は不安定で、局地的なにわか雨が発生
主なイベント・文化
月 |
イベント |
内容・気候との関係 |
9月 |
バガモヨ芸術祭(Bagamoyo Arts) |
乾季終盤の晴天を利用し、野外アート展やパフォーマンスが行われる |
10月 |
イドゥ・アル=アドハ(移動祝日) |
短雨期の始まりと重なるため、宗教儀式は屋内外での日程調整が必要 |
11月 |
セレンゲティ・マラソン |
短雨期終盤の比較的涼しい気候を狙い、野外マラソン大会が開催される |
冬(12月〜2月)
気候の特徴
- 短乾期で年間で最も乾燥・晴天が続く
- 日中の最高気温は30〜34℃、夜間は20℃前後と比較的温暖
- 海岸部では爽やかな海風が吹く
主なイベント・文化
月 |
イベント |
内容・気候との関係 |
12月 |
クリスマス/年末年始 |
乾季の晴天を活かし、教会礼拝や屋外イルミネーションが賑わう |
1月 |
ザンジバル・ビーチフェスティバル |
乾燥した晴天と海風の中、ビーチで音楽やダンスが楽しめる |
2月 |
Sauti za Busara(ザンジバル音楽祭) |
乾季の好天気を利用し、世界各地のミュージシャンが屋外ステージで競演 |
季節イベントと気候の関係まとめ
季節 |
気候の特徴 |
主なイベント例 |
春 |
長雨期・高湿度 |
イースター、連合記念日、メーデー |
夏 |
乾期・涼しく過ごしやすい |
マニャラ湖マラソン、Saba Saba/Mwaka Kogwa、Nane Nane |
秋 |
短雨期開始・不安定な豪雨 |
バガモヨ芸術祭、イドゥ・アル=アドハ、セレンゲティ・マラソン |
冬 |
短乾期・晴天・海風 |
クリスマス/年末年始、ビーチフェスティバル、Sauti za Busara |
補足
- 長雨期(3月〜5月)は農作物の成長期であり、農業に関連した準備行事が多いです
- 乾期(6月〜10月初旬)は屋外イベントが盛んで、観光シーズンとも重なります
- 短雨期(10月〜11月)は気候が不安定になるため、屋外行事は日程調整が必要です
- 短乾期(12月〜2月)は晴天が続き、ビーチリゾートや野外音楽祭に最適です
タンザニアの気候と文化は密接に結びついており、それぞれの季節に応じて祭りや行事が形作られてきました。今後の旅行やイベント計画の参考にしてください。