ニャチャンの現在時間

ベトナムの時間に関する文化

ベトナムには「Giờ cao su」（ゴム時間）という概念があり、約束の時間に多少の遅れが許容されます。特に社交的な場面では30分程度の遅れは一般的です。

日中の暑さを避けるため、市場は早朝4時から開き、多くの人が5-6時には活動を開始します。公園では朝5時から体操や太極拳をする人々で賑わいます。

南部を中心に、昼12時から14時頃まで昼休みをとる習慣があります。この時間帯は商店やオフィスも休憩し、街が静かになります。

家族や友人との約束より、仕事や重要な用事の方が優先されます。待たされても「Thôi, không sao」（まあ、いいよ）と寛容に受け止める文化です。

「Ăn chậm nhai kỹ」（ゆっくり食べ、よく噛む）という諺のように、時間をかけて物事を経験することを重視します。

「Tùy cơ ứng biến」（状況に応じて適応する）という考え方があり、予定が変更されることを前提とした柔軟な計画が好まれます。

役所や銀行は7:30-11:30、13:30-16:30と短く、土曜日は午前中のみの場合が多いです。テト（旧正月）前後は1-2週間閉まります。

ハノイやホーチミンでは朝夕の通勤ラッシュが激しく、5kmの移動に1時間かかることも珍しくありません。

特に若者を中心に、カフェやレストランは22時以降も賑わっています。路上飲食店は深夜2時まで営業していることもあります。

地方の市場では「朝市」「昼市」など、時刻ではなく太陽の位置で取引時間を示す習慣が残っています。

ベトナムではテト（旧正月）とグレゴリオ暦の新年の両方を祝い、1月から2月にかけて2度の「年末年始」を経験します。

ベトナムコーヒーは時間をかけて滴り落ちるように抽出されます。ゆっくりコーヒーを楽しむことが、時間の過ごし方の象徴となっています。