アンヘレスの現在時間

フィリピンの時間に関する文化

フィリピンでは約束の時間に遅れることが一般的で、「フィリピンタイム」と呼ばれる現象があります。数十分から1時間程度の遅刻は珍しくなく、特にプライベートな場面では寛容に受け入れられています。

ビジネスでも予定の変更や遅れが比較的よく起きます。スケジュール通りに進まないことが前提で動く文化が根付き、急な調整にも柔軟に対応する姿勢が一般的です。

パーティーや集会などでは、招待状に書かれた時間から30分〜1時間後に集まるのが普通とされ、時間通りに来ると逆に早すぎると思われることもあります。

時間よりも「人との関係性」が重視される傾向があります。誰かとの会話が長引いて予定に遅れることもあり、その遅れが必ずしも非礼とは見なされません。

時間に縛られない生活スタイルは、ストレスを減らし、リラックスした人間関係を生み出すという価値観に支えられています。「ゆったり過ごすこと」が幸せに直結すると考える人も多くいます。

都市部や外資系企業では「時間を守ること」への意識が高まりつつあり、特に会議や納期では時間厳守が求められるケースも増えています。

現地の人との待ち合わせでは、約束の時間より15〜30分遅れてくることを想定しておくとストレスが少なくなります。急ぎの用件は事前に念押しするのが無難です。

バスやジープニーなどの交通機関は時刻表通りに動かないことが多く、目的地に着く時間が読みにくい点に注意が必要です。余裕をもった行動が求められます。

都市部では朝6時前から出勤する人も多く、朝の渋滞が激しいため、早めに動く文化があります。一方で、夜は早めに自宅で過ごす人も多い傾向にあります。

フィリピンの結婚式では、新郎新婦が予定より1〜2時間遅れて登場することもあり、それでも誰も怒らず和やかな雰囲気で進行します。

テレビ番組は放送時間が厳密でないこともあり、5〜10分遅れたり長引いたりすることが一般的です。それが「フィリピンらしさ」として親しまれています。

カトリック信者が多いフィリピンでは、日曜のミサが重要な習慣ですが、その開始時刻や終了時刻が予定通りにならないことも多く、信者はそれを自然なことと受け止めています。