マンジニの現在時間

エスワティニの時間に関する文化

エスワティニでは「アフリカンタイム」とも呼ばれるような時間感覚があり、数分から数十分の遅れは日常的で、大きな問題とはされません。

冠婚葬祭や地域イベントなどの開始時刻はあくまで目安とされ、実際には1時間以上遅れて始まることもしばしばです。

政府機関や学校などの公式機関では、8時や9時の開始時間を比較的守る傾向があります。ただし終了時刻は柔軟な場合もあります。

エスワティニでは「時間より人が大切」という考え方が根付いており、約束の時間よりも対面での関係性や会話を重視する傾向があります。

農業や畜産が多い地方では、日の出とともに活動を始め、日没とともに休むという自然時間に近いリズムで暮らしている人も多いです。

急ぐことよりも、ゆっくりとしたペースで丁寧に物事を進めることが尊ばれる場面も多くあります。

ビジネスミーティングやプライベートの約束でも、時間通りに始まらないことがあります。余裕を持ったスケジュール管理が必要です。

バスやミニバス（コンビ）は定時運行ではなく、乗客が集まり次第出発する形式が多いため、予定通りに移動できるとは限りません。

公的な窓口業務は基本的に午前中が最もスムーズです。午後は混雑しやすく、システムの不具合で手続きが遅れることもあります。

国王が主催する伝統行事や王族の式典では、予定時刻があっても開始は国王の登場時間次第。開始が数時間遅れるのも珍しくありません。

エスワティニの伝統的な結婚式は、数日にわたって行われることがあり、正確な開始時間よりも儀式の流れが重視されます。

多くの家庭では目覚まし代わりに教会の鐘が鳴り響き、これを合図に一日が始まる地域もあります。時計ではなく音で時間を感じる文化です。